歯周病治療PERIO
歯周病の原因
歯周病は、歯周病菌に感染することで発症します。
歯周病菌はプラークや歯石で繁殖し、歯周組織に炎症をもたらすのが特徴です。
そんな歯周病は、歯肉炎と歯周炎の2種類に分けることができます。
- 歯肉炎
- 歯周炎
歯肉炎の症状と治療法
症状
歯肉炎は、歯肉のみに炎症が起こる歯周病で、軽症の部類に入ります。
一般的に知られている歯肉の腫れや出血は、この歯肉炎を指しています。
痛みを伴うことは少なく、歯に対する影響もほとんど見られないため、気付かない人も多いです。
そのため、定期検診などで発見されることが多いです。
治療法
歯肉炎の治療は、歯周病菌の温床となっているプラークや歯石を除去することがメインとなります。
歯のクリーニングであるPMTCや歯石を除去するスケーリングなどを実施して、プラークや歯石を除去します。
同時に、ブラッシング指導も行って、普段から適切な歯磨きができるよう、アドバイスさせて頂きます。
- PMTC (歯のクリーニング)
- SC(スケーリング)
- ブラッシング指導
歯周炎の症状と治療法
症状
歯周炎は、歯肉だけでなく、歯根膜や歯を支えている歯槽骨にまで炎症が広がった歯周病です。炎症の範囲が広がっていることもあり、中等度から重度の歯周病に分類されます。
歯周炎では、深い歯周ポケットが形成され、その中にはプラークや歯石などが堆積します。
歯周ポケット内は、歯ブラシの毛先が届きにくいため清掃性が悪いだけでなく、酸素の少ない嫌気的な環境であるため、歯周病菌が繁殖しやすくなっています。
病態が進行すると、歯槽骨が溶けていくので、歯がグラグラと揺れ動くようになります。
治療法
歯周炎の治療は、基本的に歯肉炎と同じです。歯周病菌の温床となるプラークや歯石を除去します。
その際、歯周ポケット深くに形成された歯石を除去する上で、SRP(スケーリングルートプレーニング)が実施されることがあります。
スケーラーと呼ばれる器具を使って、ガリガリと歯石を除去する処置です。
その他、必要に応じて歯周外科処置が行われることもあります。
- PMTC (歯のクリーニング)
- SRP(スケーリングルートプレーニング)
- ブラッシング指導
- 歯周外科処置
歯周組織検査
歯周病治療では、初診の方にまず歯周組織検査を実施します。歯周ポケット検査、レントゲン撮影、口腔内写真を撮影して、歯周病の有無や進行度などを評価します。
その上で、治療法を提案させて頂きます。
- 歯周ポケット検査
- レントゲン撮影
- 口腔内写真